電竜戦マイナビニュース杯ハードウェア統一戦開幕

随分と苦労しましたが,準備してきましたものが始まりました。

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開幕局のゲストに勝又先生をお呼びできたのも何かの縁でしょうか。

覚えていらっしゃる方も居るかもしれません私がコンピュータ将棋界にデビューした際の2017年11月第5回電王トーナメントの決勝の解説・立会も勝又先生でした。

コンピュータ将棋界のハードウェアスペック統一戦もあれ以来となります。

 

選手権に限らず資金力の差が勝敗に大きく影響する状況は簡単に変わりません。なんとか当日対戦するハードウェアだけでも同じものに出来ないかと画策するような構想は電竜戦の当初からありました。が,なかなか実現には至りませんでした。

電竜戦初日 - 48's diary

 

様々な方に軽い打診や具体的な相談を多く試み,実現性を増したころに具体的な討論会を開きました。何度かの相談を煮詰めた後,公開の討論会も行いました。

専用のSNSチャンネルも設け多くの御意見を頂きました。

ハードウェア提供のスポンサーにも深く感謝申し上げます。

 

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電竜戦マイナビニュース杯について - 48's diary

第3回電竜戦の件 - 48's diary

 

正直言うと自分が参加したいとイメージしていたのですがどう考えても下準備して運営側に回ると公平感に問題があるということでプレイヤーとしては辞退する予定でした。

公開討論会ではプレイヤーとして参加を認める意見が多く,またスポンサーからも期待の声を頂きました。

プレイヤーとして参加する上で客観的に証明できませんが自分なりの縛りを入れております。春の世界選手権秋の電竜戦本戦同様に定跡を入れておりません。また,他のプレーヤーから受け付ける前に準備したソフトウェアの更新も行っておりません。加えて万が一優勝することがあれば他の参加者に検討頂けるようファイル提供するつもりにしております。

 

そもそも今運営側として勝ち負けよりもリーグ戦が無事消化できることを第一に考えております。私の電竜戦はずっとそのつもりです。

参加者からベンチマーク計測の依頼があればネットワークやメモリ,GPU性能などの数値結果を提供し,また言語環境やライブラリの必要など共通域で合意が得られるものを用意させて頂きました。一部予定締切を延長したりちょっとお手伝いをしたりやっと全参加者が対局に漕ぎつけたわけです。(15チーム相手すると正直他の仕事が手に付かないレベルですね)

加えて,木曜夜に開始したリーグ戦が既にトラブルで土曜朝から対応に追われ審判団協議中にこの文章を書いているくらいです。(私は審判団ではなく指示通り動くオペレータとなっています。)

 

既に公開されていますが,本日対応中のトラブルのひとつは読み筋の問題です。

電竜戦では選手権などの他の対戦と異なり観る将への情報提供もその課題としております。そのため参加者には指し手以外に評価値や読み筋を送って頂くようお願いして,中継サイトではそれを見やすく表示するようにしております。

勝敗を決するだけですと不要ですし,相手に利する行為ともなりかねないわけですがこれを隠ぺいするタイプの参加者は実に稀です。素晴らしい精神だと思っています。

今回これを連続自動対戦するスクリプト部分を改造していたのですが,読み筋を対戦エンジンが用いるUSIプロトコルから通信対局を行うCSAプロトコルに変換する際に一部未対応な部分がありました。練習対局で千日手の不具合が発覚し対応していたのですが,本予選開始後に発覚したのは読み筋中の宣言でした。

また,読み筋中に宣言が出ると言うことは完全な読み切りだろうということで再実験でも宣言勝ちが確認されました。

ということで,さっそくリーグ戦に審判団からの手入れが入ることになりました。

 

 

いやぁ,運営も思ったより大変ですわ。