プロ棋士界の序列について

将棋のプロ棋士界では序列という考え方がある。 簡単にWebサイトの棋士一覧の順と考えていい。 1.タイトル保持者(その内タイトルにも順がある) 2.永世称号保持者 3.段位者(同段位では昇段が早いものが上位) で,これが主に何に影響するのかという…

モバイルノートに1TBを

前回の続きです。 bleu48.hatenablog.com 65000円くらいのノートに2万円ほどでメモリ32GB搭載しました。 ところが,メモリが多くなればSSDにもディープスリープ用のエリアが確保され元々256GBしかないSSDの容量が激減です。 Type2242じゃ大容量は期待できな…

WCSCの順位の決定について(ソルコフとか)

え~っと,同星で準優勝の件で特にどうこう言うわけじゃないですが,全然想定してなかったので感想戦です。 まだ,参加2回目なので予選で立ち話中に出てくるキーワードが全くよく分かってなかったんですね。そんなこと気にするより他に準備することがあるっ…

chainer 6.0.0のテスト

chainer 6.0.0が正式にリリースされた chainer.org ChainerXがβ版じゃなく使えることになる。 早速入れてみようと pip install chainer してみたのだが反応がないので chainer install chainer==6.0.0 で入ったみたい。こういうの若干遅延でもあるのかしら。…

将棋局面評価における「蒸留」の有用性について

以前,ポエムとして「蒸留」というのがよくわからないと書いた。 bleu48.hatenablog.com 実はこの実験をやってた。 題材は既にfloodgateで対戦中のgo_test02やgo_test03である。 前回の記事では色々改良したけど,そもそも探索が遅いので強くなってない。7手…

wcsc29でのMulti Ponder類似技術

Multi Ponderで第五回電王トーナメント準優勝,WCSC28優勝と稼いできた感があります。アルゴリズムや実験結果等は公表してるので類似実装が出てくるだろうとの予測はありました。確認用にメモっておきます。 1.やねうら王 類似実装を行いテスト対局を行っ…

NNUE型の評価関数のテスト

コンピュータ将棋界隈ではKPPT型などの三駒関係を元にした評価関数の時代が長く続いていおりました。その関係の試行錯誤や分析の後,多くの知見が得られました。 私も取り組み始めた二年前の当初から様々な評価関数型を試作し,ニューラルネットワーク型も複…

モバイルノートに32GBを

ノートパソコンにメモリが32GB欲しい気持ちがわかりつつある。 — 48 (@bleu48) March 29, 2019 16GBで数年やってきました。 某選手権に参加したときのノートパソコンも このblogを今書いているマシンもデスクトップですがメモリ16GBです。 機械学習なんかを…

検証試験の準備

雑ですが公開しながら自分の試験用のメモを 試験相手にdlshogiは欠かせないと言っていいでしょう。 お疲れ様でした。評価値はこのようになっていました(将棋所の棋譜に評価値が保存されていなかったので、写真しかなかったです)。Kristallweizenの評価値(…

某デスマの内情

残り1カ月を切ったころ・・・ 定跡担当S「そろそろ評価関数が出来ないとこちらスタートできませんぜ。予定は3月末じゃなかったですか?」 クラスタ担当S「新機能を加える工数がないと昨年版と同じか低機能になりかねませんぜ。」 計測担当S「工数ないんで昨…

やねうら王は本当に強いのか?

yaneuraou.yaneu.com 特に怒ってないですが,圧倒的強い立場の者が悪質なデマを飛ばすのは感心できないですね。 新幹線に乗る直前に駅で購入したもので毒物・薬物の類は混入しておりません。 対抗と言うほどのものでもありませんが,煽り気味のタイトルで事…

ベンチマーク計測の件(WCSC29に関して)

レーティングという言葉が独り歩きしている(風に私には思えます) 勝率? テレビゲームやったことがある人ならわかると思いますが,難局面でも一度攻略できたら二度目は比較的簡単に攻略できるようになります。これは陸上競技の記録や体操の新技などでも見…

選手権雑感

www2.computer-shogi.org とにかく疲れました。 準備のスケジュールがずいぶん押していたのや,現場レベルで色々と予想外の事態があったり,初日から結構脂汗ものでした。 現場到着30分でクラウド構成のクラスタシステムを現地で組まなくてはなりません。な…

今年の準備

bleu48.hatenablog.com え~っと,昨年のおさらいを昨日やりまして(超遅い) なんか気が付いたっていうか思い付きがあるんですが 変更するかしないかで今悩んでます。 現状,昨年チャンピオンなわけです。 昨年プログラムが弱いわけがないんですが,それに…

昨年のおさらい

色々と予想されていて楽しい時期ですね。 こちらは寝つきが悪く,胃が痛いです。 www.fgfan7.com #WCSC29の展望予想 pic.twitter.com/aeZqLKRkYJ — ロタ (@Rota_JP) April 13, 2019 今年の展望の前に昨年の自戦おさらいをしておきます。 戦型選択で角換わり…

選手権直前なのに指し手生成に戻る

ch.nicovideo.jp きふわらべの中の人がコンピュータ将棋入門者向けにいい記事を書いている。かくいう私も彼の記事は以前からよく読んでいて結構ためになる。 合法手生成をライブラリ依存して作ると楽だけど,本職のプログラマは自分で書きたいのだろう。私も…

囲碁の世界一を目指すらしい

www.itmedia.co.jp グロービス,山口さん、日本棋院,トリプルアイズの4者共同で世界一を目指すらしい。山口さん個人で既に2位とか3位とか4位とか何回も活躍されてますし,本文読む限り山口メンバーがセンターですね。 私が勝手に推察するに山口さんが他の囲…

pytorch入門2

bleu48.hatenablog.com 前回の続き。 マシンを一台借りたので真っ新なインストール。 python3.7.3, Visual Studio 2019, Cuda 10.1, Pytorch 1.0 と順に入れた。 前回同様特に何のトラブルもない。 PS C:\work\torch\test> Measure-Command {py .\main.py} T…

竹部スペシャルの件

合わせ打たれた感があるが,第5候補で存在を確認。さらに第6候補に同飛不成まで確認した。 https://t.co/11VCZX5nNd — 48 (@bleu48) April 16, 2019 yaneuraou.yaneu.com 竹部先生がやねうら王チーム側についたので軽い煽りを入れたつもりが間髪入れず完全…

将棋の面白いところと気を付けるところ

生まれ育った街の三角形の公園には9×9の升が描かれたベニヤ板がベンチに釘で打ち付けられているようなところでした。小学生が下校する時間帯におっさんが集まって将棋をしているような昭和の風景を記憶しております。 まぁ,それほど上品な街でもないためお…

炎上案件への介入の仕方(20年前の方法論)

最近,コンピュータ将棋関連で知名度が上がってプロ棋士始め一部の方から「天才プログラマー」などと呼ばれることがあります。ここ20年プログラムを書くのは基本的に自分の研究のためのツールとしか考えておりませんでした。 が,そういえばプログラマーらし…

Go言語将棋の進捗

bleu48.hatenablog.com python-shogiをベースにpythonで作った簡単な探索部を作って簡単な実験をしていたのが2年ほど前。見やすい簡単なプログラムなので改造等は簡単だが,相当遅いので色々と処理速度に不満があった。(もちろん今でも色んな評価関数の試…

続・指し手生成祭

bleu48.hatenablog.com あまり手を入れる気がなかったのだが,ふと思いついた高速化手法を試してみた。 開発機をCoffee Lakeに移行したのもあって前回200k/s程度であったものが一気に600k/sを超えてきた。たぶん半分くらいはPCの性能のお陰である。 ただ,駒…

Leela Zeroな話

以前,Leela Zeroプロジェクトみたいなのを手伝いが居たら立ち上げたいとかヌルいことを言っていた気がする。チェス盤のLCZeroのソースとかをゆるゆる眺めていた程度だ。改変箇所をリストアップした程度で表に出せるようなものは特にない。 まぁ,他の人は知…

YSS戦

wdoor.c.u-tokyo.ac.jp 二連勝で喜んでいたら,四連敗である。(うち3局は同じ将棋w) その後,勝てそうな将棋を千日手。 そういえば前のバージョンも打ち歩詰めで負けてから打ち歩詰め回避ルーチンを盛り込んだな。実装しないつもりだったけど,そろそろ千…

検討用のMultiPV実装について

近頃うちの子(スクラッチで作ってるGo言語プログラム)がそこそこまともに動くようになってきたので調子に乗って検討に使えるように改造してみた。 go infinite対応とMultiPV対応である。 shotgunやHefeweizenでも両方非対応である。(一説にはそれでニコ生…

2六歩の妙

温故知新シリーズに入れていいネタかもしれない。 5月の選手権に向けて無作為な試行錯誤をする最終段階近い。 評価関数の数式をオリジナルのものを数パターン試行しているが,そこそこ使えそうな雰囲気のものが出来てきている。昨年のHefeweizenに勝てない…

コンピュータ将棋のブルーオーシャンについて

コンピュータ将棋界のレジェンドのひとり伊藤英紀さんの記事が出てた。 FPGA実装などされてる文字通り鬼才である。 個人的に面白そうに思っているがハードルが高いイメージのせいか実装を確認することはまだできていない。 リンク先には難しい話はないのでpd…

温故知新(4)

意外に続いているシリーズになってる。 今回は割と具体的に手を動かす作業。 Java将棋のアルゴリズム―アルゴリズムの強化手法を探る (I・O BOOKS) 作者: 池泰弘 出版社/メーカー: 工学社 発売日: 2016/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 実は…

ディープラーニング用のPCスペックについて

エースに申し訳ない仕事させてる pic.twitter.com/pBmKXI6JBW — 48 (@bleu48) March 5, 2019 pytorchで学習させているんだが,GPUの学習よりモデルに食わせるデータを扱うpythonのコードが時間かかってCPUもGPUもあんまり負荷がかかってない。 敢えて言うと…