AobaNNUEが強い

将棋AI界隈でも大きなアップデートがありました。

具体的には数々の実績を誇る野田さん率いるたぬきチームが開発してきたnnue-pytorchの学習技術を用いて,YSSや囲碁のAYAで有名な山下さんがAobaZeroのデータを流用して学習させたものです。技術的には私がやっていた二番絞り初期と同じくデータと学習機のコラボアプローチですね。

floodgateに投入されていたのは知っていましたが,バイナリが公開されました。

説明文を読む限り相当な計算機リソースが投入されており,ものすごい情熱を感じます。

 

 

電竜戦本戦が来月頭ですので結構厳しいタイミングです。

こういうのは大会後に行われることが多いのですが直前にプログラム関連ファイルを全部公開してエントリーしてくるのは異例中の異例です。

文部科学大臣杯第6回世界将棋AI電竜戦本戦 参加者一覧

 

うちでは以前仕入れたN150で計測中ですが,過去の評価関数と比べて明白に強いと言えます。

N150の件 - 48's diary

N150の件その3 - 48's diary

 

floodgateの短期レートでも明らかにマシンスペックが上のマシン相手に少し勝ったりしていますので別格と言っていいでしょう。

http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/LATEST/players-floodgate14.html

 

ということで,2025年11月現在最強と判を押しておきます。

ダウンロードして使うのをおすすめします。