昨年メモリの多いノートPCを手に入れてLLMで遊んでみた。
MoE(Mixture of Experts)モデルに限りCPU推論でもメモリに乗る限りそこそこ動くという話であった。
完全に別件だがねね将棋チームが将棋界(NNUE界隈)にもMoE的手法を持ち込んでいた。
MoEの利点は個々のモデルが小さくても全体として精度の高いモデルになるということ、分散学習に向いているなど色々利点がある。
欠点は巨大になることと巨大な割に一枚岩のものに精度で劣るということだ。
LLM界隈も昨年のgpt-ossのみならず、Gemma4やQwen3.6などのMoEが目立った活躍をしている。最近のDeepSeek4 Flashなどもそうであるが、直近はQwen3.8 Flash Nextが話題だ。
これらをうまく動かすためにはMoEでもかなりのハードウェアが必要となるが、これらに対して工夫をしてきたのが以下のようなものだ。DS4に関してはメモリ128GBのMacで動かそうというモチベーションのようだ。
で、昨日からの話題がStrataである。これはQwen3.8 Flash NextをVRAM12GBのGPUとメインメモリ64GBでなんとかしようとするものである。
今回はこちらを試してみた。
実測で80tok/s前後が出ている。4070TiS(VRAM16GB)としてはRTX5070を超えているので良いとしよう。
ちなみにRTX3090やRTX5090でも全て推奨値で試してみたが実のところあまり差異がなかった。設定変更で差異が出るのかもしれない。
うっかりHDDにモデルを置いた場合激烈に遅かった以外特別速くなるパターンはみられなかった。出力時にもアクセスがあるのでワーキングエリアになっているものと思われる。
つまり、RTX5090が生かせていないのでボトルネックが恐らく似たようなところにあるのではないかと推測できる。仮説としてはMoEのExpertのキャッシュヒット率が86%程度と出ているのでヒット外をCPU演算するかGPUに転送するかなどの作業がボトルネックと思われる。
PCIeの帯域かCPU演算能力である。比較できそうなマシンがないので仮説で置いておく。
旧世代でメモリ64GBのマシンがあれば是非テストして欲しい。
全体の雑感としては、Unslothで入れた場合よりThinkingの時間が長く応答文言も長いように思うのでこれはデフォルト設定だろうか。
とにかく、割と普通のゲーミングPC級でこの動作ができるようになるのは大きいと思われる。
特にDGX SparkやらMac Ultraやらに高額をかけた人には精神的ダメージがあるのではないかと感じた。
公式にはAMD: RX 9070 XT (16 GB), Ryzen 9 3900X, 47 GB RAMという例があるが、これで表記通りのパフォーマンスが出るならハードウェアに巨額を投じる意味が薄くなる。
こちら是非確かめられる人は確かめて欲しい。
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こういうのは開発速度が恐ろしく速く,翌日(10月3日)にVRAMの最低メモリ6GBから自動チューニングの対象になっている。速度的なペナルティがあるだろうが今後改善する期待もあるので動作範囲は一気に広がりそうである。
https://github.com/Niko1221/Strata/releases#release-v0.1.38
RTX Spark発売直前であるのも面白いタイミングである。
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自宅でダウンロードするのに時間がかかったが5年前のノートPCでも動くことが確認された。放置してたマシンだが、ちょっとファン清掃しようという気になる。
5年前の11世代i7に8GBGPUのノートPCで125Bモデルが実用速度で動くとか革命的じゃないですか。 https://t.co/1HXBZhIDjp pic.twitter.com/kQJQOcGfXW
— 48@💙💛 (@bleu48) 2026年10月3日