第2回マイナビニュース杯電竜戦ハードウェア統一戦が無事終了しました。
優勝はBURNING BRIDGESとなりました。2020年末の電竜戦TSEC以来の優勝となります。
全ての棋譜は公開されており、またまとめてダウンロード可能となっています。
せっかくですので簡単に集計してみました。
柿木将棋にお任せですが以下のようになりした。
棋譜数 : 250
先手勝ち : 129 宣言勝ちを含む
後手勝ち : 101 宣言勝ちを含む
先手宣言勝ち : 8
後手宣言勝ち : 8
千日手 : 19
持将棋 : 1
中断 : 0
先手勝率 : 0.561 129勝101敗
後手勝率 : 0.439
平均手数 : 175.724 千日手を含む
平均手数 : 181.918 千日手を除く
先手勝率56%とおとなしい感じですが、これはハードウェア差がないことと時間差をつけた点が効いたものと思われます。平均手数は180手前後、これは私が初参加した2018年の世界選手権からあまり変わらない感じでしょうか。ちなみに2017年から2018年で結構伸びたと言われています。
また、宣言勝ちおよび千日手は人間の将棋に比べて異常に多いのが最近のコンピュータ界隈の傾向です。今後はこの傾向が強くなるのでしょうか。気になるところです。
次に戦型分類です。
戦型 棋譜数 割合(%) 先手勝率 先手勝ち 後手勝ち
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1: 相掛かり: 87 34.8% 0.529 45 40
2: 角換わりその他: 62 24.8% 0.611 33 21
3: 角換わり腰掛け銀: 36 14.4% 0.700 21 9
4: 後手四間飛車: 14 5.6% 0.769 10 3
5: その他の戦型: 13 5.2% 0.308 4 9
6: 先手三間飛車: 13 5.2% 0.273 3 8
7: 矢倉: 10 4.0% 0.333 3 6
8: 横歩取りその他: 8 3.2% 1.000 8 0
9: 雁木: 4 1.6% 0.000 0 4
10: 相振り飛車: 1 0.4% 1.000 1 0
11: 後手三間飛車: 1 0.4% 1.000 1 0
12: 先手角交換型振り飛車: 1 0.4% 0.000 0 1
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計 250 100% 0.561 129 101
昨年は振り飛車勢が居たため振り飛車率は高かったのですが今年は相掛かり・角換わりで74%と居飛車率が高かったようです。
振り飛車では後手四間飛車・先手三間飛車が多いとなっておりこれも今後注目されるところでしょうか。
ちなみに二番絞りは後手で自然に四間飛車をすることがあるので少し親近感があります。
個々の棋譜に関しては時間をかけてゆっくり眺めていくとします。