昨日(12/7)は第5回電竜戦本戦のまとめを書きましたが,その後J1昇格プレーオフ決勝が行われ無事ファジアーノがJ1入りすることになりました。
と言うことでファジアーノ岡山について書きます。
本記事は丁度空いてたので大都会岡山 Advent Calendar 2024の8日目の記事とします。
まず特徴としてホームグラウンドが岡山県総合グラウンド陸上競技場です。
これは山陽新幹線も止まるJR岡山駅から徒歩圏にあり恐らくトップクラスに交通の便がいいスタジアムです。遠方の方も応援しやすいはずです。徒歩移動の途中にチームショップがあります。
ネーミングライツの関係でシティライトスタジアムと呼ばれますが,既に次の権利者が決まっておりJFEスチールが落札しています。
15000人くらいしか入らないとか屋根が足りないとか色々言われていますが交通の便がいいのは圧倒的ではないかと思っています。
次に歴史です。私は岡山の生まれではありませんでしたが,ファジアーノ岡山が生まれる前にはすでに岡山在住でした。
Wkipediaには川崎製鉄水島サッカー部が由来と書かれていますが,私が聞く限り水島コンビナート地域を含む岡山県南部の実業団チームの活動縮小などで多くの選手・スタッフが集結する形となったようです。
結成当初よりJリーグ入りを目標としていたため地域にプロスポーツチームが無い物珍しさもあったのか多くのスポンサーが集まり,また集客活動なども手刷りのチラシなどが配布されていたことを思い出します。
選手も地域リーグに有り得ないくらいの豪華メンバーで5,6点とるのが当たり前のような試合で勝ちまくっておりました。
2006年には中国リーグ優勝から地域リーグ決勝ラウンドに進むにも残念ながらJFL入りを逃すことになりました。株式会社化した運営が昇格必至と伝えていたスポンサーへの説明に奔走したと聞きます。
2007年には中国リーグ二連覇から地域リーグも優勝し無事JFL入りを果たします。この年の選手層はレンタル含めてもえげつない勝ち方をしておりました。彼らも本来観客席もないグラウンドで試合をするような選手ではないはずです。
2008年のJFL初年度に無事4位となり僅か1年でJ昇格となります。上記の経緯もあり関係者のプレッシャーが相当なものであったことは言うまでもありません。
2009年よりJリーグ入りするのですが初年度最下位,二年目ブービーとこれから苦悩の戦いがはじまります。特にリーマンショックの影響もあり,資金繰りの愚痴を酔った関係者から聞いたことがあります。
低迷期の打開として2015年に岩政・加地と言った元A代表DFの加入があります。個人的にはこれが今に至る岡山のディフェンスの堅さに繋がったと思っています。
サッカーの得点力は才能によるものが多いですが,ディフェンスはチーム文化・統率力・組織力と考えています。
2016年に多方面から集めた助っ人の活躍でスタートダッシュを決めるとにわかに応援も盛り上がります。面白いものでローカルメディアも乗ってきます。年度末には昇格プレーオフまで進みますが残念ながら敗れました。
しかしながら一度膨らんだ期待感と言うものは結構すごいものでメディアもスポンサーも応援してくれます。
2022年にも新加入選手の活躍もありスタートダッシュでシーズン前半に多くのリーグ勝ち点を挙げプレーオフ進出。惜しくも敗れます。
期待感とは恐ろしいものでポスターに「J2の頂へ」と描くようになります。
個人的には「フラグを立てた」感しかないと思ったので恐怖でした。
結果的には引き分けだらけでプレーオフ進出すら逃すことになります。
そして2024年でシーズン5位,プレーオフで勝利しJ1入りを決めることになったわけです。よかったよかったと胸をなでおろす心境です。
それから他地域(特に徳島辺り)の方にもJ1経験チームとして対応できるようになりました。
最後に山陽新聞の号外を貼ってお祝いとします。
【号外】ファジJ1へhttps://t.co/MchSw3haLs pic.twitter.com/bNdu5P3rAc
— 山陽新聞 (@sanyo_news) 2024年12月7日