今日はちょっとしたついでにビックカメラに寄りました。
もしかしたらと思って店員にQualcommのSnapdragon X2 Elite Extreme搭載機の店頭展示があるかと聞いてみたらありました。
QualcommのX2実機発見 pic.twitter.com/52QGgBETCo
— 48@💙💛 (@bleu48) 2026年4月25日
本機は今月に入ってあちこちのレビューサイトが書いているとおり,18コアの最新ARMチップでNPUも80TOPSと過去最高レベルのものです。ノートPC界隈でAMDやインテルすら千切ってしまいかねないレベルです。
Appleの方と比較するとしてもM5 Maxとの比較になると思いますが,それにしては30万円台なので格安と言えるかもしれません。
実のところ前世代のX Eliteの方を少し前にテストしており,性能や動作の方をチェックしています。一番心配の互換性はよほど特殊なものでない限り驚くほどすんなり動きます。そして違和感がないくらいの速度を誇ります。一部レアアイテムのドライバ類が動かないとの報告があります。
AVX2命令を含むプログラムですらARM上のSIMD命令に差し替えて動作しているようで非常に高速です。
手元でコンパイルする場合はARM向けにビルドするのですがMSのコンパイラの最適化が甘いためかX64ビルドのバイナリに比べそれほど速くなりません。互換性重視のために保守的な対応になっているらしいです。
比べてLLVM環境でビルドすると非常に高速です。自前プログラムはせっかくですのでVisualStudioでもclangを使いましょう。
NPUについてですが,これはまぁ以前から書いているようにアクセラレータと言うより省電力支援のようなものです。実際onnxモデルなどを実行してみるとCPU動作とさほど変わらないレベルで動作するものがCPU負荷なしで動きます。CPU動作を大きく上回るのを期待したので少し残念に思いましたが,逆に考えると高スペックのCPU性能を物語る結果でもあります。
12コアのX Eliteに対する50TOPSでそうなのですから,18コアのX2 Eliteに対する80TOPSでも恐らく似たような感じでしょう。
と言う感じなのでX2はかなり期待していいもの思っています。
しかしながら,世間的にはまだまだ不安要素のあるものでしょう。廉価版が出て好評を得ることが出来てこそハイエンドに市場価値が生まれると思います。X2 Plus待ちというところです。
ところで,ARM勢としてはNVIDIAもN1とかN1xとか言うものが準備中です。こちらも20 コアだとかRTX 5070相当とか結構高パフォーマンスの前評判です。実機が出てみないと何とも言えませんが期待値が上がっています。もちろん廉価版が出て世間の評判が決まると思っています。ハイエンド機が少量流通したくらいでソフトウェア対応は進みません。成功するにしても少し時間がかかるでしょう。Qualcommと協調関係で流行らせてほしいものです。
ARM勢で前述もしたAppleですが,廉価版のNeoが売れていると評判のようです。A18 Proだそうですのでパフォーマンスコアは2コアです。スマホ類の省電力コアはあまり役に立たないのですが4コアついています。シングルスレッド性能が体感速度に影響が大きいということでM1に匹敵するという話になっています。
ハイエンドはM5 Maxですが,これが意外にM4 Maxよりコア数が減っています。名前がスーパーコアと呼ばれて恥ずかしい感じですが,単に呼称が変更になったものです。以前の省電力コアをパフォーマンスコアと呼んでいますが幾分クロックアップされているようです。M5リリース段階ではこの呼称スライドを行っていないので非常に奇妙なことになりました。M5のパフォーマンスコアがM5 Maxのスーパーコアで,M5の省電力コアがM5 Maxのパフォーマンスコアです。ベンチマークでもそうなっています。
そしてM4 Maxより単コア性能が伸びていますが,コア数が減っています。ここ数年のインテルと同じくがんばれって応援したい感じです。
で,締めにX64の方もメモっておきましょう。
インテルはCore Ultraの300台(Panther Lake)や270K(Arrow Lake)の微修正で時間稼ぎをしている感じでしょう。本命のNova Lakeが来るまで大きな改善は期待薄と市場の皆が想定しているところです。
AMDはインテルの動向を見る余裕があり先手を打てるにも拘らず多方面保留の様相です。恐らく利益率計算で問題ないとの判断でしょう。Zen6世代はコア数が増えるそうなのでインテル相手の勝算はあると見込んでいると思われます。
まぁいずれにしても実機が出てみないことには面白くないですね。
取り急ぎ2026市場はQualcommが先行といったところです。個人的には随分久しぶりに楽しそうな雰囲気に期待大です。
悲しいのはメモリやSSDなどが高騰している点でしょうか。
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4/29追記:
TSMCがARM株を手放したそうです。
前述したほぼすべてのハイエンドCPUを製造しているTSMCがARM投資を下げたのですから、自ずと未来のパワーバランスが理解できるでしょう。
抜けて出るのはAMDかインテルか。
Taiwan's TSMC exits Arm with $231 million share sale https://t.co/8ryhmL2SqK https://t.co/8ryhmL2SqK
— Reuters Tech News (@ReutersTech) 2026年4月29日