仕入れていたマザーボードがATX8ピンを2つ要求するのに気づかなかったので出遅れました。やはり自作とはいえ同世代のパーツだけで組むのがトラブルが少ないようです。
12900Kでやねうら王ベンチを走らせておきました。
バージョン7.0.0,NNUE tournament clang avx2のMizarさんの配布バイナリ,評価関数はKristallweizenです。
メモリはDDR5の4800MHz(デフォルト値),OSはもちろんWindows11です。
PコアEコアの構成がありますのでスレッド数をざっと振ってあります。
最大24スレッドで23Mnps付近まで行きますので旧i9の10980XEやZEN+世代のスリッパ2990WXなどと並びます。伊達にi9じゃないのですね。(ちなみに熱量も)
ざっと見れば8スレッドまでは快調でそこからなだらかになる感じです。もちろん最初の8スレッドまではPコアを占有します。
スレッド当たりが気になるので以下のグラフも書いてみました。
まず驚異的なのがシングル性能ですね。1.6Mnpsは新記録じゃないでしょうか?
impressの記事でもありましたが,本当に出ますね。この時点のクロックが12900Kのスペックシート通りの5.1GHzです。ここから8スレッドまでゆるやかに下がりますがこれはベースクロックが下がるので仕方ないですね。
最終24スレッドでも1Mnps弱あるのは驚異的ですね。Pコアの話題が目立ちますが,Eコアも相当速い感じです。Skylake級と言われてますがやねうら王ベンチだと超えてそうです。
面白いのは9~16はPコアのHTではなくEコアに負荷が行くところです。
表現を変えると,Pコアひとつで2スレッドよりPコアEコアふたつで2スレッドの方が明確に速いということです。多スレッドのアプリならEコア増やす方がダイ面積もエネルギー効率もはっきり高いと言えます。
ノート用のAlder Lake-UでPコア2,Eコア8の構成がありますが実はデスクトップで採用しても良いくらいリーズナブルな設計なのかもしれません。実機見てみたいものです。
ちなみにApple M1だとPコアとEコアでは性能が一桁ほど落ちますから相当な設計点の相違があります。(他のARMは知らないのでごめんなさい)
コア指定してスレッド起動する方法などありましたら教えて下さい。
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そういえば失敗企画ですが一時期インテルがEコア(所謂Atom)を多コア満載のサーバ用Xeonを作った気持ちが分かる気がしてきました。方針間違えては無いと思うんだけど,イメージ的に売れなかったんでしょうね。
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追記:
その2へ続きます