基本的には日記なのでたまにはこういうタイトルで書き始めてもいいかな。
8月はオープンセミナーがありました。
2008年から年一で一般向けにやっている講演会で今年15回目になります。
当初は雑多な勉強会として場を提供するというのが私のコンセプトでした。
もちろん面白いことをやってる人を発掘して皆に聞いてもらうのが主目的です。
当初は私も色々なネタを話しましたが,若い人がどんどんアイデアを出すようになってからは完全に裏方で受付をしたり弁当を発注したりLANのアクセスポイントを立てたりですね。展示会場の準備などもした年もありました。
昨今はコロナ禍でオンライン化しており,配信技術等がない私はもはや困ったときに過去の例で何をしたか語る長老の役割でした。半分隠居ですね。
今年の講師陣も皆が頭を悩ませながら面白い話を集めてくださいました。動画公開されていると思いますので是非見てやってください。今年もすごく面白い話ばかりです。
#OSO2022 の講演動画をすべてアップしました!途中見逃した方は、ぜひこの機会にご覧になってみてください!https://t.co/gnhKrlFWss
— オープンセミナー岡山 (@os_okayama) 2022年8月28日
また,個人的に雑に作っているスクラッチエンジンを手入れしてました。
今回弄っていたのは詰将棋エンジンで,以前は5手詰や7手詰くらいまでを秒殺するくらいには完成していたものを更に手入れしました。
現状では13手詰,15手詰くらいを実用的な速度で解きます。加えてUSIプロトコルにエラーが出ない程度には対応しました。とはいえ,ここから先は真面目に(計画的に)アルゴリズムを考えたりメモリ利用を意識してやらないと辛そうです。
現状twitterで流れてくるようなものはほぼ対応できるので個人的には満足の域です。
スクラッチ勢で参考にするものがなくてもチビチビ改良していれば何とかなるものです。
それから比較的遊んでいるPCで計測を進めておりました。
といってもfloodgateに放り込む程度の雑な感じです。
二番絞りの精度の話(2022年版) - 48's diary
今年の二番絞りが昨年より意外によくなってる点は上記の通りですが,非GPUでも昨年そこそこ行けた感の部分も計測してみました。
二番絞りの3b_8tが3ブロック評価関数のCPU8スレッドで,40b_8tが40ブロック評価関数のCPU8スレッドです。ええ,GPU無しです。
3ブロックは手持ち最軽量なのでCPUでも数千npsを誇ります。しかしながら,終盤は酷いもので技巧と争うのがやっとのようです。
40ブロックは以前のネタでもありましたが,1スレッドで11npsがやっとのところなので8スレッドでその8倍出ない感じですね。一瞬90近い数字を見ることができたくらいです。これが3600台ですね。3700近い数字を見たこともありますが落ち着くのはこんなところです。私がコンピュータ将棋を始めたころのトップ集団(技巧やelmo)が8スレッドでこの辺でした。昨年はGTX1060があれば技巧と競るかもとか言う話ですから隔世の感ですね。
おまけに上位陣も掲載しておきます。
nibanshibori_v05_RTX3060が今年の二番絞りの別バージョンです。
選手権バージョンとあまり変わりませんね。
約11万円でRTX3060搭載と破格値だったお面十六。外見は意外と高級感ある。 pic.twitter.com/RWoThaiZkf
— 48@💙💛 (@bleu48) 2022年7月19日
安く手に入れたノートPCでこのレベルは立派です。プロ棋戦の棋譜解析でも問題なさそうなレベルですね。
最後に12900Kのテストです。
前ネタ的にはここら辺ですね。
Alder Lakeでやねうら王ベンチ(その2) - 48's diary
Alder Lakeでやねうら王ベンチ(その3) - 48's diary
ハイパースレッディング考察2022 - 48's diary
某所の12900Kの連続運転テストが主眼でしたので,適当に水匠のやねうら王配布バイナリで16スレッドと24スレッドで放り込みました。16スレッドはPコアEコア全部に1スレッドずつになります。
suisho5_12900K_16t ,suisho5_12900K_24tですが,大差ないというオチになります。
以前放り込んだKristallweizen_12900Kの長期レートが4181でほぼ同じくらいです。
水匠5の計測はお初でした。シングルバイナリ配布なのでユーザも多く利便性は高いですね。