以前にメモリ換装機にRyzen 5 5625Uのマシンを仕入れた話をした。Zen3世代の非常に高コストパフォーマンスの良いマシンである。
毎度購入直後に負荷テストをするのであるが,モノはついでなのでfloodgateにやねうら王の7.10の128bitハッシュのやつを流しておいた。評価関数は相変わらずのKristallweizenである。くどいが現在でも全く遜色なく戦える。
で,Ryzen 5 5625Uは安くて速いお買い得CPUなのだがハイエンドには劣る部分がある。以前のRyzen 5 2500Uなども酷かったが高負荷時に熱でクロックが大幅に下がる。
今回16インチ機を仕入れたのはもしかしたら14インチ機より排熱ちょっと強いかもという淡い期待が少しあったからでもある。
今回の結果,5625Uは12スレッドの負荷で今回2.3GHz付近まで落ちた。6スレッドでは3GHzを若干下回るくらいで落ち着いていた。
で,以下のfloodgateレート(各60戦程度)である。
2.3GHzの12スレッドなら3GHzの6スレッドと大差ないって結論になる。つまり5625Uならコア数分のスレッドで運用した方が発熱も消費電力も少ないのでお勧めである。微差で12スレッドの方が強いとは思われるが本当に微差であろう。
そういえば,Alder LakeおよびM1のベンチマークでも遅いコアはあまり役に立たない仮説が出るような結果であった。
基本的に高クロックが欲しいアルゴリズムなんですね。
学術的には並列化効率が特別低いという表現でしょうか。
もちろん,高負荷時にクロックが落ちて来ないような設計のものは今回とは違います。