将棋AI界隈に私が初参加したのが第5回の電王トーナメントである。
これはPC提供社が参加者全員分のPCを会場に準備して下さる非常に有り難い大会であった。事前準備はともかく当日同スペックの計算機で対戦できるので純粋にソフトウェアの争いであった。比べて,世界選手権や今の電竜戦は無制限の対局であるため予算を持ったチームが圧勝する展開が続いている。
この状況の打破を以前から様々に準備をしており多くの方に相談したりお願いをしたりと実は水面下で結構な準備をしていた。その結果今年度にハードウェア統一戦を電竜戦の枠内で行うことに決定した。
三台のPCが既にテスト中である。
一部のルールについては先月の討論会で議題に上げさせてもらったが概ね下準備した案が好意的に受け入れられたようだ。
重要な部分はPCのスペック
および対戦者の準備
それから具体的な対戦条件である
検討項目のうち大半は同意を得たが上位者同士の決勝が引き分けた場合などの詳細は今後の課題となっている。近いうちに明文化し公開したい。
ハードウェアスペックがどの程度のものかはこちらは自前のPCであるがベンチマーク計測したものがある。
Alder Lakeでやねうら王ベンチ(その2) - 48's diary
Alder Lakeでやねうら王ベンチ(その3) - 48's diary
手前味噌となるが,floodgateのレート計測ベースで二番絞りの最新モデルとKristallweizenがRTX3090およびi9 12900Kで近い数字にあると分かる。
本設定は割とよく出来ていると自負している。
また,ちょっとした調整のヒントも上記リンクにあるので是非見て頂きたい。
今回のマイナビニュース杯は初の試みと言うことで(私が色々大変になるので)参加者を絞った大会となるが,電竜戦では予行演習なども準備しているので表彰対象とならない対戦も行っていく予定である。本ルールでは実行ファイルを送付頂ければ後は見ているだけなので,気楽に参加頂ければ幸いである。