世界コンピュータ将棋選手権の参加者募集が始まっております。
また,今年はオンライン開催となることが決定したそうです。
昨年のオンライン大会は第30回中止の上での開催でしたので選手権の通算イベント扱いではないそうです。
ということで前回第29回の順位がシード対象者を決めるそうです。まぁ,うちはどっちでも第二シードですけどね。
選手権で見たいのはどれ?
— 48 (@bleu48) 2021年1月9日
雑にアンケートを取ったところ二番絞り人気のようです。
私のフォロワーは以前のアンケートでも実行ファイル公開より技術説明を求めるくらいなのでマニアック過ぎる気もします。が,個人的にも分かる気もします。
簡単に個人的な戦歴をメモしておきます。
2017年11月第五回電王トーナメントにて初参加で準優勝(shotgun)
2018年5月第28回世界コンピュータ将棋選手権にて初参加で優勝(Hefeweizen)
2019年5月第29回世界コンピュータ将棋選手権にて準優勝(Kristallweizen)
2020年5月世界コンピュータ将棋オンライン大会にて準優勝(Hefeweizen-2020)
2020年11月第一回電竜戦にて予選三位,決勝全敗(二番絞りプレミアム生)
shotgunは自分の習作です。参加要件だけ満たせばいいかと言うくらいのネタソフトでした。以下白ビールのシリーズはshotgunの成功を分析し調整を行ったものです。
二番絞りプロジェクトは上記の機械学習中に生成した教師データの二次利用で遊ぶものでした。電竜戦の予行演習の度に改良を加え,電竜戦本戦にて予選落ち予定でしたが思いの外大活躍を見せました。具体的には予選一位二位はThreadripper 3990Xですし他にも同CPUの参加者やA100利用の参加者もいる中で,旧型GPUのV100利用で三位は快挙と言える実績です。AlphaZero系と呼ぶかPV-MCTS系と呼ぶか深層学習勢と呼ぶか色々あると思いますが,同類で世界最強クラスと言って問題ないと思います。
もちろん,電竜戦の優勝も深層学習勢のGCTであったことも注目の理由でしょう。
で,うちのフォロワーは過去優勝準優勝しか取ってないような実績ある白ビール後継より二番絞り後継を見たいと言っているわけですね。
実は選手権運営側に例外的に私が両方エントリーすることは可能かどうか打診してみましたが結果は原則通りとのことでお断りされました。
で,今どういう準備をしようかとすごく基本的なところを考えているところです。
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1/29追記:
既に公表されていますので簡単に説明しておきます。
チームバレルハウスから私が抜けて松下さんが代表で第二シードを引き継いで頂きました。私は新規にチームを結成し二番絞りでエントリーとなります。
一応上記打診後ですので怪しい感じはしますがルール上問題とならないであろうとの判断です。
クラスタ部はアルゴリズムも公表していますし,他チームの類似実装もWCSC29で既にいくつか見られます。今更これをもって主たる開発者とも言えないでしょう。
これで問題があるとすれば継ぎ足しで開発している大学等のチームは歴代開発者を全員列挙する必要があることになります。