雑記,続編です。追記でもいいくらいかもしれませんが(笑
第12回UEC杯のテストの機会がありました。
結果はつながらなかったので残念でした。
こういったオンライン対戦はルーキーには厳しいですね。
通信プロトコルの辺りは結構面倒と言うかイライラします。
コンピュータ将棋界は将棋所がデファクトスタンダードになっていて加えてUSIプロトコルのドキュメントも整理されているために非常に助かりました。
比べて歴史が長いはずのコンピュータ囲碁の方はGTPプロトコルもNNGSプロトコルも結局どのドキュメントを信じていいのか不明でサーバ実装や他のソフトの実装を参考に真似をする的な対応を取られているのが多いように聞きます。
(この辺で通信プロトコルとして相当イタいですよね。)
例えば座標ひとつ取ってもです。
将棋は右上原点で縦に一二三,横に123ですね。USIプロトコルだと縦にabc横に123です。
囲碁は左上原点で縦に一二三,横に123です。
GTPプロトコルでは左「下」原点で横にABCDEFGHJKLMNOPQRSTで縦に下から123です。
AからTまでは20個では?と思った人は正常です。よく見て下さいIがありません。
恐らく英語圏で棋譜を筆記していた頃の名残ではないでしょうか。
ええ,何度もローカル対局で想定盤面がずれてるときがありましたよ。
SGFでは左上原点で横にABCDEFGHIJKLMNOPQRSで縦にもABCです。
ええ,今度はIが入りますのでSまでですし原点が左上です。縦には上からA~Sです。
ね,イライラするでしょ。
加えてUEC杯で推奨されている中継ソフトであるCgfGobanで盤面コピーをして保存するとGTPプロトコルと微妙に違って左上原点の盤面が保存されます。
そうですね。
ここで気づいたんですが将棋では盤面を表すSFENという表記方法があるのですが,囲碁はないもんですかね。
GTPプロトコルで規定されているshowboardコマンドでも各ソフトが思い思いのテキストアートを表示してくれます。
対戦相手と思ってる盤面が違うって辛いなって現状で,
今更ながら将棋所の作者の方に謝意を申し上げたくなる次第です。
---
全部自分でつくるきふわらべ君のスタンスがこの辺から生まれたのではないかと気づきました。