下記に追記しようと思ったが元ネタが結構長いのと一月以上開いているので新たにしてみました。
下記のM1MBAが今回の計測です。
M1のMacbookを仕入れたのが2021年なので特に新しくないですが,意外に使い勝手が悪くて稼働率が低いままでした。放置はもったいないので計測に使ったという話です。実際安定動作という面では省電力モード等を考えるとMac miniの方がお勧めです。
で,意図的に伏せて投入しておきましたがこれが去年から評判の良いHaoです。伏せた理由は狙い撃ちの対象となってレート計測に不向きになることがあるからですね。エンジン自体はリビルドすらしていないので同一バイナリです。
2021年時点のKristallweizenは下記のようにレート3930となっています。
ということでレート差100以上あるので優位にHaoが強いのは言うまでもないですが,100しか離れないのかと言うがっかり感もあります。実際200から300くらいを期待していました。
2020年以降はあまり伸びていないと上記リンク先でもまとめてありますが,実際そんなものなのかもしれません。
近親ソフト間同士で計測すると過剰に差異が強調されますが,マシンスペック・アルゴリズムなど多様なモデルの中で計測すると近親ソフトは類似のレートに収まるといった感じでしょうか。
やはり一定のハードウェアでの比較は必要かなぁというのが変わらない感想です。
ところで,WCSC34優勝のtanuki-チーム(毎回名前を変えてくるのでこうお呼びします)へ連盟モバイルのエンジンとして交代になりました。
連盟モバイルの勝率表示の件(交代の件) - 48's diary
NNUEのモデル形状が異なるのが技術的な肝ですが,この辺は2019年段階でL1キャッシュが効くと考察しております。
現状もちろんL1キャッシュの容量も重要なのですが世代が進むにつれキャッシュアルゴリズムなども改善されているようで,これが結構効果的に働いており一層目が大きなモデルでもあまり遅くならず処理できているようです。これはチェスのStockfishの方も同様です。
ということで,この辺りは市場にあるハードウェアの特性に合わせたバランス対応となりますね。ゆるやかですが更なる進化に期待です。
おまけですが,電竜戦の第3回ハードウェア統一戦のハードウェアスペックを9月6日広島工業大学で開催されたゲーム情報学研究会の場で公表しました。
Zen4世代CPU,Ada世代のGPUとなりますので参加予定の皆さんは当該ハードウェアに合わせた準備をお願いします。