第２回電竜戦本戦の感想

おっさんの武勇伝を聞きながら飲むのが好きです。

不景気だとか病気だとか他人の悪口よりよっぽど楽しいです。

とはいっても懇親会の類はなくなって久しいですね。

本題の電竜戦ですが，二番絞り的には予選一位，決勝四位とまぁよく出来ていたなといったところです。放送中のコメントでも入れましたが以前よりこのレベルになると強くなったかどうか分からないのが実際で，簡単にできる低スペックのテストが当てになりません。

今回用いたのは5月の選手権モデルです。あの時点で現状トップクラスの評価関数にはなっていたということですが，決勝で使った追加学習のものが不出来だったのが決勝での敗因ですね。選手権と同じ後の祭りです。

言い訳ですが一応ローカル対局では微差で追加学習モデルの方が勝ち数が多かったということです。

使用マシンは選手権に続いてこちらに協力頂きました。

もちろんA100が無いと話にならなかったと思いますが，触ったのが半年ぶり二日目って感じでは常時フルパワーでテストされているチームとは完成度が違うというところも完敗な理由かもしれません。

さらに，B級設置のshotgunに意外な対戦が多くありました。

あらきっぺさんとSugarさんが人間ソロで千日手に持込まれました。shotgunの対人対局の記録でも初の出来事です。

あらきっぺさんは予選でPAL（今年の選手権準優勝）やkoron（昨年若竜賞）相手でも千日手でポイントを捥ぎ取っており，対戦後のコメントでも狙って行ったとのことでした。こういった対策も前例のないことで今大会の注目ポイントではないかと思います。

また，上記棋譜がB級16回戦のカツ丼さんとの対決です。

Multi Ponderシステム同士の対局です。shotgunがオリジナルで，カツ丼さんはshotgunのzeroモデルのクローンです。

結果は時間切れ負けにされてしまいました。概ねshotgun優位で戦っておりますので時間さえ残っていれば勝ち切っていた勘定かと思います。修正して良ければ修正しておきます。

最期にSDG48ですが，こちらは48エンジンが全戦トラブルなく完走したのでよかったとします。評価値が合議で採用された票数×10ですので480点満点で必ずプラス評価を出しています。評価が悪くなると手が悪くなるように見えるので合議とはそういうものなのですね。

元のエンジンが1スレッドでもそこそこ強いので人間には負けないようです。

第２回の今回も運営＋選手でなかなか疲れました。

年一イベントですが非常に楽しいですね。興味ある人は是非参加してみて下さい。

必ずしも勝ち負けだけに価値のある大会ではないことが分かります。

モチベーションは各自異なると思いますが，私はやはり新しい技術と全体の底上げに興味がありますので，Qugiyさんに個人的に勝手な独創賞を贈りたいと思います。

参加者，スポンサー，ゲスト解説をはじめ御協力頂いた皆様ありがとうございました。