将棋所のMac版が出たそうな。
意味が分からない人に簡単に説明すると、コンピュータ将棋界隈で探索部分を作成する人は多くいるがGUI部分(つまり人が触る部分)を作っている人は少ない。主流となっているGUIは二つあってこの「将棋所」と「ShogiGUI」であるが何れもWindows用しか存在しなかった。
多くの開発者は器用なので自分の用途に足るものを簡単に作ってしまうケースも多いが開発者ではない人には適当な物が欲しいだろう。そういう意味では今回は朗報である。
Macユーザでちょっとライトな感じで開発してみようなんて人も出てくるかもしれない。
Mojave以降ということで身近なMacをみてみたら唯一MacBook Pro 2014が対応OSまで追従できた。様々な案件で必要なことがあったりするのでMac環境は常にひとつ用意していたつもりだったが5年以上更新していなかったことに気づかされた。
インストールは普通のMacユーザには難しく無い実行ファイルのコピーで終わりである。スクリーンショットを撮ってみたが将棋所そのまんまで特に驚くことはないのだがMacで動いているだけで何かしら感慨がある。
付属のLesserKaiで普通に動くので適当に思考エンジン(今回はやねうら王の最新版)のソースをダウンロードしてビルドしてやる。まぁ、スクリプトベースの対戦は何度かやっているので特に苦はない。流行るとそのうちエンジン側もMac用バイナリを配布するような展開になるのかもしれない。
調子に乗ってfloodgateに繋いでやるとスリープ時かなにかのタイミングで切れる初級者にありがちなトラブル。
MacBookのスリープを止める方法を探して色々やってみたら少しは安定したようだが、Ponder中に投了されたまま落ちていたりするケースもあった。GUIとエンジンのどっちかの不具合かもしれない。
一度不具合が出ると対戦時の時計が倍速で進むような事態があったが、再起動で復帰した。タイマーオブジェクトが二個起動したのかもしれない。こういったことはそのうち(ユーザが増えて報告されるにつれて)安定してくるだろう。
まぁ、Haswell世代の2コアノートで最新4コアの水匠に一発入れているので満足した。
無線LANも省電力システムもこういうのには向いてないので、基本的にはノートPCでやることじゃない。冷静になってみると私がMac使う利点も特に無いことに気づいた。
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追記:
ずぼらな方用にバイナリファイル置いておきました。
Release Mac用のKristallweizenバイナリ · bleu48/shogi-eval · GitHub