先日池袋でコンピュータ将棋関係者と飯を食う時間があった。
ちょっと出た話としてAIの定義である。
「あれって単なるTASですよね」
「未知の局面に対応できないとAIとは言えないのでは」
blog読者はリアルに会うと辛いですね。blogにコメントはくれないし
「じゃ,84歩問題はどう?」(以下のネタである)
二手目に84歩と指されることがないAobaZeroがその局面に対する学習が甘いので劇的に勝率を悪くする話です。
AlphaZero方式だとこういうことが発生するのは多くの人が薄々感じてたはずなので,こういう簡単な実験でその一端が確認されたのは意味があったと思います。ただ,これで次にどうするかってのが重要でね。
少なくとも未知の局面の評価には怖くて使えないってのはわかると思います。
学習局面生成だけ自己対戦でなく多くのケースを用意するとかそういう方向かなぁ。
まぁ,完全情報ゲームでは初手からのTASでいいんじゃないですかね?
プロ棋士もそれを序盤研究と呼んで熱心に取り組んでます。
未知の局面への対応度?それこそベテランの出番じゃないですか。将棋の一番面白いところですよ。
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追記
TASは一般的な用語じゃなかった