国の借金

国の借金が国民一人当たり800万円だそうな。
増税を引き出す口実としては古いなぁという感じ。
法人の負債額だけで法人の財務を批判しないのと同じかな。
 
まぁ、個人的にちょっと危惧してるのは銀行の引きこもり。
預金金利が0.02%とかいうフザケタ感じになって久しいけど
これで長期国債買うだけで今でも0.6%にはなるのよね。
私が10万円銀行に預けておくと、銀行は私に20円くれるらしいけど
銀行はそれで国債買えば600円にはなるってことね。
もちろん電子データだから輸送費とか要らないし、
小売業とかから見たら素敵な暴利よね。(無加工で仕入れ値の30倍ですってよ。)
 
手数料ですって?
今時ジュースの自販機ですら1本単位でデータ集めて管理してるのに
お金出し入れだけでジュース代以上取るのは酷いんじゃない。
まぁ、銀行のシステムは特別高額だから多少仕方ないかもしれないけどね。
 
で、引きこもりの件。
普通の事業で言えばローリスクローリターンとハイリスクハイリターンのバランスが
重要だろうけど、銀行は基本的に前者しかしない。後者は和風に子会社に任せるスタンス。
結果大変失態の少ない大変お堅い運用実績が得られる。
実に素晴らしいのだけど、国債運用をするともっと素敵なことになる。
なんと運用審査が不要になるんですね。
逆に表現すると日本の銀行が「日本国債なんて信用できない」とは言えないわけですわ。
とすると事業は内容でなく物量の勝負になるわけで、大きい方が強い。
 
そして最後にメガバンクの上層部はどこかの官僚組織、鉄道会社や電力会社と同じく
社内政治の結果で動くものになる。社員は質より量と、金融知識より体力と人脈が優先され
結果だけ見ると不思議なことに人事で体育会系が多くなったりする。
 
ところが、実体経済はそういうほど甘くはないので
そのしわ寄せがメガバンク系の下部金融機関とかに寄って来たりして・・・
個人的に心配してるのはこういう構造の業界になってしまうと
有能な人が埋もれるのはもちろん、経験や成長の機会も少ないだろうし
それって国家的不利益なんじゃないかしらって思うんだけど
国の借金増えるとこれ加速するのよね。
 
日本の銀行が優秀だって?
ほう、海外のマーケットで日本の銀行がバブル期に大失態した話は聞いたけど
大口の融資を取って大成功したって話は聞かないでしょ。
海外の投資家が日本のマーケットを云々はよく聞くねぇ。
日本の株式取引も外資が3割とか言われるくらいオイシイらしいよ。
 
幼い頃から沢山のお小遣いを貰ってる御曹司をイメージしながら
昨今の金融ドラマブームで妄言してみました。