第5回電王トーナメント
感想戦
初戦,Novice
相手の不具合なのでパス
二戦,メカ女子
メカ女子なのでパス
三戦,なのは
後手番だがこちらは52手まで定跡テーブル
抜けた段階で若干有利な局面と評価されている
特別大きな悪手は見られないが長手数をじりじりと差をつけての勝利
評価関数カーブを見るにわずかだがこちらの方が探索深さが勝ったのかもしれない
四戦,Ponanza
27手まで定跡の矢倉戦
80手付近まで評価関数均衡,持ち時間優位の作戦通りだが
盤面は相手の馬が玉の近くにあり,人間視点で怖い。
コンピュータ将棋的には馬を消しに行った手が敗着に近いのかもしれないが
探索の浅さが目立って評価値急落
実力差ということかな
五戦,やねうら王
51手まで定跡の横歩取り青野流
ツボにドはまりしたのに171手までの長期戦
定跡にはまらなければ負けてるだろう
六戦,Yorkie
こちら後手の青野流
余裕があれば避ける定跡を作ろうと思っていたところ
定跡抜けたところで分が悪い上に
どうやら探索速度も完敗の様子
開発者コメントを話している間に切れ負けていた
この辺は新参っぽい感じでやね師匠に遅延大き目にしとかんと危ないよとのアドバイスを頂く
七戦,わっふる
ここは振り飛車なのは分かってた
後手番8手で定跡を抜ける
うちの定跡はfloodgate依存の部分が多分あるので振り飛車対策は弱い
異例だが評価関数の中で対振り飛車勝率の高いものをここだけ投入
序盤策で築いた若干の時間的優位も中盤のねじり合いで失う
251手の長手数で負け。途中引き分けを祈った。
八戦,TMOQ
先手63手まで青野流横歩定跡
相手も定跡に乗っていたようであっという間の中盤戦
そのまま一気に押し切る
五勝三敗で予選通過
ギリギリ決勝に残したが強豪感負けてるし,注目株ではないつもり
決勝R1,Selene
振り駒で先手をとったが手順前後で横歩に行かず矢倉模様
定跡を9手で抜ける
60手近くまで大きな差がない評価だが消費時間に30分差をつける
相手の時間が無くなるのに対し徐々に押していく
139手にて勝利,結局の消費時間が14分24秒
決勝R2,Yorkie
振り駒で先手を取り55手まで横歩青野流定跡。
ほぼ勝ちを確信するレベルなんだが,ここからねじり合い。
一時は+400の評価値も均衡に
敢えて言うなら93手目88歩を27龍とすべきだったか。
ここの解説は西尾先生がコメントしてた。
準決勝,読み太
まふ定跡との対決ですねと事前に挨拶してたのだが
何かを感じたのか定跡を外して対戦されたようだ
自分で精査してないので大一番を任せられないとのこと
確かにうちとの戦いで定跡だけで差がつく勝負になるのを嫌がるのは分かる
対戦棋譜は見ていてためになるレベル
ゆるゆると差をつけて勝てた
決勝,ぽんぽこ
なぜか決勝まで来てしまったのでしかたない
3戦並行で後手2つなので終わってる感がある
先手横歩とった棋譜だけ精査する
やはり定跡抜けの61手目の52角成が強引すぎたようだ
16角ならそれほど過激でない
それと75手目の53成桂のところを68金打とするのでもまだよかったはず
これを解説の西尾先生は一目でコメントしてたので
プロの感覚って恐ろしいなぁと感じた