第34回世界コンピュータ将棋選手権

会場は川崎市の産業振興会館。

別件で来たこともあるが,選手権としては実はまだ3度目の来館。

初参加の2018年と2019年に次いでの3度目である。

 

全てコロナ禍のせいであるが,実際のところ電竜戦の運営をしているものからすると

リモートの方がずっと効率的で参加者も運営も楽である。

昨年もリモート参加であったが,会場が閑散としていたため今年度は現地参加が義務付けられている。

 

前日入りして一次予選会場の様子を見ながら挨拶に回る。

当然随分ぶりなのでちょっと顔と名前の認識が怪しい人もいたりするがそういうのはお互い様。近況報告とともに技術的な立ち話を楽しむ。

女流四段の竹部先生にお茶を入れてもらう(ノルマひとつ達成である)

 

二次予選の朝。

会場入りしてから設定を始めるのは高リスクなので早朝に起きてホテルで設定を始める。

随分久しぶりにUbuntuインスタンスを設定するとパッケージのコンフリクトがあった。原因がよくわからずとにかく過去に使っていたパッケージバージョンを指定しながらコマンドラインから入れてみた。

GPUドライバにも不具合があるのかGPUが認識されていなかったので,ドライバを入れなおしてリブートしたのは1回戦の開始15分前である。

なお,この時点でホテルを出ていないのでホテルWiFiでのリモート対局が確定する。

会場徒歩圏のホテルでこの状況はまったく酷いものである。

 

初戦,対局開始直後に気づく。

使用メモリの設定が桁違いに少ない。普段のPCの設定でビルドしてしまったようだ。

これはマシンパワーを生かせない感じ。

 

対局スケジュールでどこか30分程度空くところがあれば移動しようと考えるがどうやら無理っぽい。開始早々の千日手でもない限り今日は一日ホテルリモートとなりそう。

 

設定変更しようとしたが何故か二回戦が前倒しでスタートしたためそのままの設定で二回戦も開始。

完全リモートの方がずっとマシと言えるくらいのしっちゃかめっちゃか状態。

Slackを見ると公式アナウンスは前倒しすると書かれていた。これはもうホテルから動けないな。

会場に土産を置いてあるのだが,対局相手に配ることもできなくなったのでもうだれか適当に食ってくれという感じだ(笑)

 

三回戦も前倒しで始まってしまった。

早朝から何も食べてないが,このホテルが外出時に電源が落ちるタイプだと困るので動けない。結局三回戦終了後に移動した。

 

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追記5/7:

と、ここまで書いて実際に移動したのだが全く更新することが出来ずに大会を終えた。

結果的に三連勝後に三連敗を喫するなどして、結局二次予選敗退であった。

 

詳細は更新するかもしれないし別に立てるかもしれない。

とにかく準備ミスの範疇に入るものが多発で上位争いをする資格がないとしか言えない状況であったので、予選落ちは妥当と考えている。

もちろん組み合わせの妙として決勝入りの可能性もゼロではなかった気もする。

言い訳は色々あるが技術的な未公開ネタは出す機会があると思うので保留する。

 

ほぼ予想範囲内であるが移動はデメリットが大きすぎるので上位争いを目指すのであれば、やはりひとりで参加するのは危険である。

もしかすると普段使いの27インチモニタと広い机があったら、ホテルから会場への移動がなかったら、朝の設定でトラブルがなかったかもしれないという話である。

 

最低限の役割として不戦敗をせずに切られ役を全うできたことで満足することにする。

現地参加で有意義であったことは電竜戦含め多くの若手を喚起しモチベーションアップに繋げた点であろうか。

オンラインのみでの知り合いも多く一通り挨拶ができたかどうかはやや自信がない。

 

予選落ちが確定してからはゆっくり眠れるようになった。

それにしても要所で人為的ミスをしてしまうとストレスと疲労感がすごい。