対戦しながら書いてます。
こういうところはAI大会の楽なところです。
基本的に準備100%なので始まったら見てるだけですることがありません。
運営さんはZoomで見ている感じだと接続不良や対戦結果の判定や集計などで大忙しのようです。特に囲碁は中途半端な状態で終わると勝敗判定が難しいです。
本来AIで強化学習などを行うと自分で負けを認めるのですが大会では万が一があるのでこの判定をせず往生際が悪いことをする場合が多いです。
私は今回は99.99%負けなら投了しています。
予選1回戦 vs KataGo
いきなりKataGoです。デビュー戦の相手としては申し訳ない感じですね。
こっちは接続エラーとか反則負けとか気にしてます。
案の定,初っ端から持ち時間設定ミスで叱られました。
対戦が始まって安心してたらコレです。
囲碁の初心者がまず教わるアレです。 pic.twitter.com/C35hghtGt7
— 48 (@bleu48) 2021年3月20日
シチョウに関しては知識はあったのですが,そこそこ探索していたら大丈夫じゃないかなぁと適当にサボってたわけです。で,それなりに自己対戦などやってシチョウ局面を見なかったので油断してました。
予選2回戦 vs Aya
レジェンドです。当たりきつくないですか?
もう,トラブルの心配しかしてない感じでまともな対戦になっていただけでうれしいです。自分自身が局面を読めないので相手が投了したと言われてもきょとんとしてました。公式戦初勝利です。感無量といったところでしょうか。
実装がどうなっているのか分かりませんがこのAyaは深層学習導入前かもしれません。
予選3回戦 vs DeepEsper
越川さんは何度も参加されている常連さんのようです。
よく分からず不思議な局面になって終了。ルール上は400手で終了なのですが,サーバはそういう設定になっておらず800手を超えておりました。
プロ棋士の大橋先生に(ネタとして)取り上げて頂けたのは光栄です。
UEC杯、800手超えの囲碁が誕生。 #囲碁AI #UEC杯 pic.twitter.com/foYy27Vqt7
— 大橋拓文🌧万里一空 (@ohashihirofumi) 2021年3月20日
実はこういった対局は自己対局(自作プログラムのバージョン違いの対局)で結構出てまして中国ルールで純粋に作るとあのようになります。
日本ルールだと無駄着手は結構損になるのでうちは相当パスをしているはずです。見た目は大敗に見える終局図ですが白の勝ちです。
そういえばプロの公式戦でもパスがあるという話をNHKでやってました。
予選4回戦 vs QinoaIgo
きのあさんとは将棋からの付き合いです。
選手権のときに頂いたマグカップが職場の常用になってます。
対局は勝たせて頂きました。本当によく分かってないのですがちゃんとした囲碁っぽくないでしょうか。普通に動いてそうで安心の一局でした。
予選5回戦 vs Rn
Rnの松崎さんも常連ですね。Rayの小林さんと組んでいたのも記憶にありますが,基本的に学会発表などもされているのでAIに関してアルゴリズムもプログラミングもしっかりした方と思っています。
ええ,まともにやっても勝ち目無いですが,シチョウが出ちゃいました。
予選6回戦 vs VisionGo
中国の方でしょうか。ちょっと分からないので運営に戦績を尋ねてみました。
ここまで全勝のチームのようです。予選だから当てて貰えてるんですが申し訳ないかんじです。
終局図見ても投了理由は(私は)分からないのですが,事後解析してみると割と早々に大差だったようです。強いやつの強い理由がまだ分からないくらいなので今後勉強しないとダメですね。
予選7回戦 vs Ray
Rayの小林さんも常連です。AobaZeroのメンバーでもあります。
何やら大会直前で不具合発生のツイートがあったので心配でした。
結果はシチョウが出て負けました。
事後聞きましたが探索速度が全然出てなかったそうで,探索速度だけならウチの方が二桁ほど上回っていたようです。中盤でうちが良かった局面もあったそうです。
でも,ダメですね(笑)
で,結局3勝4敗で負け越しました。
ただ,対戦相手が強豪ぞろいだったせいでソルコフポイントが溜まっており12チームが通過する予選を11位で通過できることになりました。
一晩でプログラム修正できるかと尋ねられましたが,それができるくらいならとっくにやってますとお応えして明日もそのまま投入する予定です。
いやぁ,勉強になりますね。