年末も近づいて過去を振り返ります。
機械学習を始めたのが2017年2月でした。GTX1060を仕入れていた理由はVR用でそのうち高解像度なヘッドセットが出たら買おうと思ってたくらいの感じでした。
山岡さんのblogと出会ったのは同3月か4月ですね。
今となってはserendipityとかsynchronicityとか恥ずかしいワードを使ってもいい気がしてきます。
機械学習を深層学習から入門する人を若者というらしいですが,私は若者でした。
割とカジュアルに面白そうな分野に飛び込むタイプですが,ベタ過ぎる流行りに行くのは珍しいです。しかしながらさすがに教材が多く本当に勉強になりました。
以後は,ここのblogやtwitterに雑に書き散らしながら色々試行錯誤を続けて,第5回電王トーナメントを迎えるわけです。その後世界選手権などがあって現在に至ります。
大会で会った山岡さんの著書にサイン頂いたのですが,今となってはもう家宝レベルです。サインくださいとお願いした際に「な,名前でいいですか?」の返しはペンネームを書きなれていないための確認だったんじゃないかと今となっては思います。
松下さんとチームが組めたのも偶然ですね。とにかく気さくに会話ができたのが一番の入り口でしょうか。選手権の成果も松下さん無しでは語れないことが多いです。
いろいろ飛んで,今回の電竜戦ではGCTの加納さんが優勝されたわけですが,以下のリンクを開くだけでもざっとどれだけ勉強されたか分かります。
DeepLearningShogi for Google Colab · GitHub
「AobaZeroで遊ぼう19」のリンクが貼られていますが当然シリーズのこの部分だけ読まれているわけではないでしょう。もう,これだけで私がblogを書き散らした甲斐があった役に立ったと言えます。(個人的な酒の肴です)
特にAobaZero教師の流用は私のネタからMiacisの迫田さんに繋がって加納さんまで届いたようです。(アイデアはかぶりやすいので時系列が違ってたらすみません)
GitHub - SakodaShintaro/Miacis
他大学の学生であることは全く意識外で,色々と教えていただけたのも幸いです。
オープンでフラットな感じで意見交換できたことを貴重に思います。
そういえば電竜戦のシステムも同様です。
叩き台のサーバを各自テストして問題点を出してはフィードバックして,新参者が来れば歓迎。アイデアは共有,試行を繰り返し良いものを作っていく過程でした。
今からでも棋譜閲覧頂ければ過去の電王トーナメントや選手権,プロ棋士の中継サイトよりもずっと使い勝手のいいものができていることはすぐわかると思います。
(事実既に流用の打診が来ております。)
私はWeb系の技術をもっていないため手を動かすことは少なかった気がするのがちょっと残念でした。
こんな風に,今後とも発展できればいいなぁと思っています。
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ちなみに:
電竜戦のスピオンオフで年末に課題対局局面から対局するイベントを準備しております。
鬼ごろしやパックマンなど奇襲戦法や相振り飛車などコンピュータが選ばないような局面もセレクトされていますので刺さる人には刺さるイベントかと思います。
フィナーレは決勝と称して大晦日に108つ連続対局する予定になっています。(私が8つ足した)
電竜戦はCSAや選手権と違って完全にお祭りモードです。