前回dlshogiがPyPIに登録されてインストールが楽になった件を書いた。
ところが,5日ほど前に以下のようなコミットがあって,更にバージョン番号確定してPyPIに上がっている。
完全に機能被りである。
個人的には欲しい機能であったので勝手に実装していたものがあったが,当然汎用ライブラリに積むものじゃないのでプルリク送ったところで蹴られると思っていた。
何がしたいのか若干不明であったが,これはdlshogi内部の方がそのうち省略されるんだろうと勝手に予測している。
本件でcshogiだけでdlshogi互換のNNの推論を呼びやすくして実験が行いやすくなる。
と思ったら,電竜戦TSECにpython-dlshogi2がエントリーとある。
chainerおよびpython-shogi実装のpython-dlshogi,tensorflowおよびcshogi実装のdlshogi-zeroに続くPythonによるエンジンのようである。恐らくcshogiで入力特徴量を準備してonnxruntimeで推論を行うんじゃないかと予想しておく。カジュアルにV100使っちゃうの強いな。
そう言えばこの形の実装は個人的には囲碁で一回試している。UEC杯にCUDA実装が間に合わなかったときの保険および事前小実験ツールである。
それ故,経験上ボトルネックがPythonであることは間違いないがどのくらいパフォーマンスが出るのか楽しみである。ちなみに,うちでは数十分の一レベルまで落ちていた。