Windows上のOpenFOAMベンチマーク

先日のオープンCAEシンポジウムでの件で
ちょいと遅くなったけど暫定公開しときます。
 
/tutorials/incompressible/pisoFoam/les/pitzDaily
 
6700K (4.0GHz)
DDR4メモリ
チュートリアルファイルのそのままpisoFoamを走らせた結果
 
CFDsupport OpenFOAM® for Windows 16.10
ExecutionTime = 661.365 s ClockTime = 662 s
ExecutionTime = 658.125 s ClockTime = 658 s
 
Bash on Windows (apt-get install openfoam4で入るやつ)
ExecutionTime = 541.2 s ClockTime = 581 s
 
BlueCFD core 2016-1
ExecutionTime = 570.738 s ClockTime = 571 s
参考)975 s (E3-1225 3.1GHz)
 
まぁblueCFDかBash on Windowsのどっちかで良いんじゃないかと思います。
Bash on Windowsは入出力のオーバーヘッドが結構大きいと言うのは
以前から言われていて,それがこのベンチマーク結果かと思います。
 
MPIのベンチマーク要ります?

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12/09追記
 
以下のやつを同じく6700Kで試してみた
https://github.com/opencae/OpenFOAM-BenchmarkTest/tree/master/channelReTau110
手動でサンプルの3M
 
HT有効化した上,4スレッドと8スレッドの両方を実行して
速い方のClockTimePerStepWOLastStepをメモる
 
Bash on Windows
GANG 11.74 s (4スレッド)
PCG 20.6 s (8スレッド)
 
BlueCFD core 2016-1
GANG 12.56 s (4スレッド)
PCG 21.32 s (8スレッド)
 
ってことでBash on Windowsの方が速い感じですね。
Ubuntu Linuxだともうちょっと速いのかな。

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2017/04/12追記
Ryzen 7-1800X
Bash on Windows
GANG 11.40 s (16スレッド)
PCG 18.88 s (8スレッド)
 
6700Kと同じくDDR4のメモリって意味でメモリ律速の可能性が大きい。
もうひとつはバイナリインストールなので全然最適化されてない可能性もある。