以前囲碁のルールに関して少し書いた。
若干異なる部分がある。
また,各棋戦や棋院で時間管理や入出室など細かい取り決めがある。
ただ,そういったところで反則負けをとるにしても程度があるだろうと思われる。
LG杯の世界戦の決勝で大事件である。
第一戦。
第29回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝三番勝負第1局は柯潔九段が先勝!!5年ぶりの世界戦優勝まであと1勝としました!昨年の決勝三番勝負では申眞諝九段に0-2で敗れた卞相壹九段、まずは1勝したいですね💦 第2局は22日に行われます。#LG杯 https://t.co/95tWGrjW8j pic.twitter.com/dBwcAVfwqI
— 清水善郎(よしろー) (@yoshiro_kaba) 2025年1月20日
第二戦。
LG杯世界選手権決勝三番勝負の2局目で大トラブル!
— 柳 時熏【囲碁プロ】 【YouTuber】 (@ryu_shikun) 2025年1月22日
白番柯 潔九段が優勢の状況で
左辺に打った後、席を立つ。
ここで黒の卞相壹九段が
白が取った黒石アゲハマを本来置くべき場所(碁石入れの蓋)に入れながった事を指摘。
本局で1時間前にすでに同じ事で注意を受けた柯 潔九段の反則負けとなった。… pic.twitter.com/lEtI8DwDgh
第三戦。
LG杯朝鮮日報棋王戦
— 柳 時熏【囲碁プロ】 【YouTuber】 (@ryu_shikun) 2025年1月23日
決勝三番勝負最終戦。
155手目を黒の柯潔九段が打った所で、トラブル発生!
柯潔九段が昨日同様、取ったアゲハマを定位置(碁石入れの蓋)に置かず、審判から2目のペナルティを告げられる。
柯潔九段は猛抗議。
試合は2時間以上中断になり、柯… pic.twitter.com/widrnOJcw6
ネット上では0勝1敗の世界チャンピオン誕生などと炎上中。
もちろんLG杯と言うので韓国主催棋戦で,柯潔九段は中国の代表である。
国家間で結構なもめごとになっている模様である。
補足として、韓国では近年ほぼ早碁が主流となっている。また、些細なトラブルでも審判が入りジャッジするのが一般的らしい。特にアゲハマに関しては昨年末くらいに明文化されており本件のように勝敗に直接影響する。本件のややこしいのは予選と本戦の間にこの明文化があり、予選とルールが異なる点であろう。韓国外の棋士には分かりづらい。
人伝であるが、アゲハマのカウントを偽装し終盤の目差をごまかす盤外戦術が韓国棋界で実際にあったらしい。
対して、中国では中国ルールではアゲハマの数は無関係である。溜める必要も数える必要もないルールである。
そのため石が不足した場合でなくても対局中に相手に返すことがあるそうだ。
何はともあれ穏便に解決頂きたいものだ。
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余談:
某プロ棋士によるとこういうトラブルが拡大するのは中韓だけで、日韓でも日中でも穏便に終わることが多いそうである。
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書きかけで2週近く放置してしまった。
近頃バタバタが多く、もう少しゆったりする時間が欲しい。