将棋AI界隈の宣言勝ちの話

その昔,将棋AIは宣言勝ち局面の対応がよくないとされていました。

具体的な例として挙がるのが電王戦の塚田九段戦ですね。

 

live.nicovideo.jp

 

これはもちろんプログラムとして十分に実装されていない機能なので仕方ないという他ありません。

ところでこの2013年他のソフトはどうだったかというと少なくとも大半の上位ソフトは対応されていたようです。例えば同年のfloodgateにはBlunderの宣言勝ちが多く記録されています。対応の甘いソフトも多かったためにfloodgate的にも例外的に宣言勝ちの多い年と記録されます。

ということで同様に7,8年前から大きな大会でも普通に宣言勝ちが行われていますし,それを阻止する側も相当な高レベルで不思議な人外棋譜が生まれます。

 

しかしながら,一度有名なネタになってしまった以上創作作品では色々と使われるようでAIでも判定が難しいとか今でも言われているようです。

1. 第1話 命懸け / 龍と苺 - 柳本光晴 | サンデーうぇぶり

 

あ~~大変重要なことを忘れておりました。

プロの将棋はアマチュアやAIと宣言勝ちの点数が違います。

連盟モバイルの勝率表示の件 - 48's diary

将棋の駒落ち戦の宣言法について - 48's diary

 

こちらの対応はアレ以後特に依頼も来ておりませんので現在対応していません。

正式に対応以来もないものを流用されているので,私は不具合あっても知りませんよってことです。

 

今何故このネタかというと昨日の棋王戦含め藤井さんが入玉含みで指すことが増えたというのが理由のひとつですね。

藤井聡太 竜王 vs. 伊藤 匠 五段 第48期棋王戦コナミグループ杯 挑戦者決定トーナメント - 無料の棋譜サービス 将棋DB2

プロ棋士と同じ宣言法でルール変えてやったらどうなるかは知りません。

 

電竜戦とかで一度やってみますか?

懸念は関係者ならすぐ思いつくのですが,基本的にレアケースですので意味ないかもしれないと言うのが一点,引き分けが激増するだろうという予測が一点ですね。