駒落ち戦について

世界コンピュータ将棋オンライン大会のネタじゃないのかって?

あっちはきっちり時間をかけて高スペックマシンで反省会をやります。お待ちください。

 

駒落ち戦が流行っているようです。

私は以前から言っておりますが駒落ち戦をあまり好みません。もちろん,入門者レベルの遊びとしては否定しません。

理由としてはまず,駒落ち戦で必須とされる定跡を覚える行為は平手で役に立たないことや初期状態で五分でない状況の戦略を考えることに意味を見出せないことにあります。また,一部の人は楽しいのでしょうけど劣等意識の刷り込みになるのはあまり健康的とは言えません。

個人的な提案を言うとすればハンデの付け方としておきて破りですが「待った」を何回か許容することか「羽生家直伝の盤回し」を1回限定で許容することだと思っています。特に後者はやれば分かるんですが上位者が劣等局面を多く持つことができるので上位者側もよいトレーニングになることが分かります。

「待った」「盤回し」は禁止とされていますが,事実上の投了と考えれば以後は感想戦として指せるはずですし有意義に思います。

 

ところで,コンピュータなんですがうちはそういう調整は一切やってないので駒落ちでも一応動くのかと感心するくらいです。気分的には車のタイヤひとつはずして走らせたり,カード枚数が足りないトランプで遊んでいる感じでしょうか。特に評価値0付近を繊細に作っているのでバランスを大きく外れたところの繊細さはないようです。

実験用に駒数可変対応エンジンは作成してありますが,これはループ数とかが可変なのでちょっと計算が遅くなっています。関連コードを弄った人は分かると思います。

また,初期状態がオフセットされた思考ルーチンには囲碁の方が先行している感があります。これは置き碁というよりそもそもコミのところから発生しているので全てのエンジンがそれなりに優秀です。

 

そういうところももうちょっと遊んでみるかなぁと寝起きに思いました。