額の話

観光地などで歴史や逸話などの薀蓄を聞くのは割と好きな方だ。

周辺情報があった方が色々と想像も膨らむし何倍も楽しめる。

もちろん、程度があるんで鬱陶しいときは流す。

 

映画やドラマだとメイキングや役者の裏話は残念ながら興味がない。

どちらかといえば原作者の裏話の方なら興味がある。それも稀かな。

 

サッカーの試合などのスポーツイベント後のインタビューには関心がない。

毎度即切りする。

もし興味が出たとしても詳細に両チームを公平に深く取材されている場合でないと面白くないと思っている。

野球でホームランを打った打者がまぐれだと言うのであれば、投げた投手も失投だと言っていいはずだろう。

 

絵画などだと特定の作者で数十点ある場合、時系列で並べられている場合は比較的書かれてる文書は読んでいる気がする。

美術品は背景で値打ちが相当変わるものらしい。

額の外である。

 

現代アートは額の外を常に意識している気がする。

作品に目新しい材料を用いたり、既存の形態と異なる大きさ、形を目指している。

いわゆる奇をてらうってやつかな。

面白いのもあるし、面白くないのもある。

 

ある先輩はこういうのを嫌っていた。

定型の額の中に収めてこそアートだろうと。

作品の評価が作品の外で決まるのも問題があるだろうし、ルール無用ってのも性分に合わないとのこと。

 

呑んだ時はミュージシャンの薀蓄が流れ出る人だったんだけど。