日曜日に洗濯機を回している間のメモ書きです。
カンニングブームに乗り遅れましたが、意外に明確に出ないのが入試のルール。
多くの人が参加されたはずなのにルールを明確に認識してない方が多いので
確認のために出しておきます。
ちなみに私は受験生のときに一通り確認しています。
厳密性が落ちますが予備校等で模試関係者でもご存知と思います。
1。持ち込んで良いものに制限がある。
普通はちり紙などの例外を除いて、鉛筆と消しゴム程度ですね。
電卓可というのもあるでしょうし、美大や芸大、音大でしたら色々規定が変わるでしょう。
それ以外のものを持ち込んだらルール違反。
イエローカードの場合もあるかもしれませんし、レッドカードで退場処分もあるでしょう。
2。試験時間
これは厳密です。実施側ですら間違えると試験監督のミスとして新聞に載るくらいですね。
一般には次の順で行われます。
- 入室可能
- 試験前説明
- 試験問題・解答用紙の配布
- 試験開始
- 遅刻者入室禁止
- 退出可能
- 退出不可能
- 試験終了
細かいと思いますか?
それでは20年ほど前に行われた不正行為の手続きを挙げてみましょう。
- Aが試験開始後に体調不良を理由に退出可能時刻前に退出する。
- Aは実は試験問題の実物を持って出る、もしくは頭に記憶して出る。
- 外で待機された複数人の受験スペシャリスト(予備校講師陣)が解答を作成する。
- 作成された解答を記憶して、遅刻限度ギリギリで受験生Bが入室し回答する。
ええ、これ実際に実行されたものです。
Aは予備校関係者でした。
これで連係プレイが立証されない場合にはBは不正を問えないのですよ。
ネット流出でしたらなおさらでしょう。
それ以後、試験会場には体調不良理由でも退出させないように医療スタッフが必ず待機してます。
3。関係者の義務
入試関係者には多くの制約条件が付きます。
ご子息に受験生がいればもちろんスタッフから外されますし、
出題や採点の関係者は守秘義務はもちろん、必要時間帯は軟禁状態になります。
携帯電話などはもちろん使えません。
入試手当などが支給されるので相殺されると思われるでしょうが
ほとんど割にあわない業務であることは業界内では有名です。
関係者の不正行為は懲戒処分クラスですので不正は割に合わないと思います。
一部の私立大学でアルバイトを使っているらしいですが、
それは不正を生む可能性を拡大させるので良くないというのは周知の事実です。
まぁ、つまらないことですが、こそ泥に入った後に放火して出てくるようなもので
加害者側の利益は小さいのでしょうが、被害者側の被害は甚大ですので
ネット流出は勘弁してほしいってのが今回の被害側の御意見でしょう。
ぼちぼち洗濯が終わりますので、この辺で筆を置きますね。